カプリシャスノーマルストイック

アラサーオタクのうつ病回復雑記。

空の境界

Fate/Grand Orderで「20周年なんだから空の境界コラボイベ復刻してください」とユーザーアンケートに書いたら本当に来た。めちゃくちゃ驚いた。

藍色の着物に、赤色のブルゾン、編み上げブーツ、中性的な顔立ちでナイフを振るっているイラストは、発売当初からとても目を引いた。

最初は同人誌、その後に講談社ノベルスから商業化された『空の境界』。

ジャケットに目を惹かれつつ、買おうかどうしようか悩んでいるうちに全7章で映画化という驚きの発表がなされた。そこまでされるからには面白いのだろう、そう思いようやく購入した。

 

TYPE-MOON作品と同じ世界観を持つ空の境界は、”直死の魔眼”と呼ばれる目を持つ女の子両儀式と、式に思いを寄せる黒桐幹也の周りで起こる事件を書いた物語だ。

この黒桐幹也という男性が、要するにギャルゲーの主人公ポジションで、とにかくモテる。ただ何もしないのにモテるというわけでなくとにかく優しい。これならしょうがないと思えてしまうため、ギャルゲー主人公が苦手な私でもすんなりと受け入れられた。

一説によると型月作品の中では一番のモテ男だとか。

そして両儀式。元々は女の人格と男の人格を有する多重人格者だったが、事故により半身であった男の人格を失ってしまう。それを補完するため男性口調で話す。ぶっきらぼうで、面倒くさがりな性格。しかし武術に長け、とにかく強い。

出会うのはそれぞれ変わった事情、変わった能力を持つ者たち。ジャンルとしては「新伝奇」と呼ばれている。伝奇小説が好きな方は是非読んでみて欲しい。

 

……と、是非空の境界を知ってもらいたくここまで書いたのだがうまく紹介できない。とにかく良いのである。私の性癖に刺さっているだけかもしれないが。

 

両儀式を演じるのは坂本真綾氏で、真綾の男性口調がとにかく良いのだ。ちなみに相手である黒桐幹也を演じるのは後にリアルでも結婚した鈴村健一氏。

映像化はufotableで、これがかなり綺麗。魔眼の描写がとくにカッコイイ。戦闘シーンも文句なしに格好良い。また梶浦由記の奏でる音楽がとてもマッチしている。

しかし映像化にあたって原作から変わっているところがところどころあり、原作の方が好きな私からするとうーんちょっと違うんだよなー!と思うところもしばしば。

それでもたまにデレる式が可愛いのでBOXを買ってしまった。しょうがないね。

ちなみに式はあまり食事をとらない。幹也の買ってきたハーゲンダッツのストロベリーは食べる。式を意識して私もハーゲンダッツはストロベリーしか食べない。

 

私の語彙力と表現力では空の境界の良さを伝えられない、ということが分かった。

書こうにもどう書けばいいのかわからないのである。

とにかく良いんです。読んで!!

 

知ったらハマるかもしれない今敏作品4選

今敏とは?

今敏(こん さとし)とは2010年に46歳の若さで亡くなられた映画監督。早すぎる。あまりにも惜しい才能…。
先日紹介した押井守とはまた違うベクトルに独特の感性を持ったアニメ作品を作っていらした。押井守よりは大衆向けと言えると思う。アニメならではの表現方法を用いているのが特徴。

とりあえず面白いからまあ見てください。

正直前情報なしで見て欲しいものばかりだがそうなるとアマゾンのリンクを貼って終わりになってしまうので簡単に紹介していく。

 

パーフェクトブルー

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アイドルから女優へと転身した女の子の物語……というとサクセスストーリーか何かかな?という感じだがその実狂気が満ちている作品。

主人公の女の子がまた天然で、ストーカーらしき存在がネットに現れても「あら私の事よく知ってるじゃない」と面白がっていたが、徐々に異常さが際立っていく。

じわじわと広がる恐怖。いろんな意味で怖い。でもそこが面白い。今敏監督の演出の仕方がまた上手い。最後にいろいろ判明したときには鳥肌が立った。

 

千年女優

千年かけても逢いたい人がいます。

かつて一世を風靡した大女優の元に、彼女の熱烈なファンであり現在は映像会社の社長がインタビューを行いにやってくる。そこから語られる大女優の女優になった理由と、彼女が憧れ続けていた男性のお話。

現実と女優が語る過去の話が入り混じる不思議な感覚に陥る作品。今敏監督の演出といえばコレだと思う。現実と幻想が入り混じったアニメならではの表現方法。

ただひたすら彼女の話を聞いているだけなのに、なぜか面白い。

 

東京ゴッドファーザーズ

東京ゴッドファーザーズ [DVD]

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今敏監督作品の中で一番メジャーなのではないだろうか。多分一番クセがなく見やすい作品。

ホームレスのおっさんとオカマ、それと家出少女が、捨てられていた赤ちゃんを拾ったところからストーリーは始まる。

赤子を母親の元に返してあげようと奔走する3人だが、その間に自分たちの過去と対面することになる。

いろいろ災難も降りかかるのだが、なぜかその度奇跡が起きて助かる、というのを繰り返して、最後は安心のハッピーエンド。というわけで今敏作品を見始めるならこの作品からを推奨する。

 

パプリカ

パプリカ [Blu-ray]

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夢が犯されていく。

筒井康隆の小説が原作。他人と夢を共有できるという機械を発明した研究所。しかし徐々に不可思議な事件が起きるようになっていく。現実と夢が入り混じる世界でパプリカと呼ばれる夢探偵が事件を解決していくという作品。

千年女優と同じような演出で、現実と夢がどんどんわからなくなっていく。

また、音楽を担当している平沢進と演出が見事にマッチしており、夢という不思議な世界を見事に表現している。夢のわけのわからなさをよくここまで表わせたなと思う。

 

今敏の面白さ

東京ゴッドファーザーズは素直にストーリーが面白い。

千年女優とパプリカはアニメならではという感じの演出が面白い。

パーフェクトブルーはそのどちらもの発端、という感じ。

そして今敏といえばテレビアニメの妄想代理人もだろ!という方がいらっしゃると思うが、妄想代理人は私未だ見れておりません。

いや、違うんですよ。怖いんですよあれ。オープニングだけ何度も見たんですけどあのほとばしる狂気と、CMの迫ってくるあのバット持ってる子(?)が怖くてたまらなくてまだ見れていないのです。

しかしいつぞやテレビで今敏監督のドキュメンタリーをやっていたとき妄想代理人の話も当然出てきて、今敏演出バリバリっぽかったので気になる方はそちらも是非。

知ったらハマるかもしれない押井守作品3選

押井守とは?

宮崎駿の映画は100人が1回は見る。
押井守の映画は1人が100回は見る。

押井守とは (オシイマモルとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

押井守とは、日本の映画監督。
かなりクセの強い作品を作ることで有名。上記のような事を言われるくらい、ハマる人はハマる。しかし、ハマらない人にとってはてんで面白さがわからない。そんな作品を作る監督である。

私も最初は面白さがわからなかった。特徴として、盛り上がりが小さい、ということが上げられると思う。しっかり見ると、ああ、ここが盛り上がる部分だ、とわかるのであるが、さらっと見てしまうと、え?もう終わり?という感じでどこが盛り上がりだったのかわからなかった。
あと、内容が難しい。よって、見るときはしっかり集中してみないとわからないのである。だがこの独特の雰囲気、世界観、流れが、だんだんとクセになってくる。なぜかまた見たいと思えてくるのである。

 

機動警察パトレイバー the Movie

機動警察パトレイバー 劇場版 [Blu-ray]

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レイバーと呼ばれる歩行式ロボットが多数使用されるようになった近未来、レイバーを使用した犯罪を防ぐべく作られた特車二課の活躍を描く作品の劇場版。

押井守作品としてはわかりやすいシナリオ構成となっているが、間の取り方、雰囲気はやはり独特のものを持つ。

劇場版は3つ作られており、2まで押井守が監督しているが個人的に2よりはこちらを推したい。

レイバーが暴走するという事件が相次ぎ、その事件の謎を解明するべく特車二課の面々が奔走する。徐々に解明されていく謎と、最後の盛り上がりが最高。テレビシリーズを見ていなくとも楽しめる内容となっているので、押井守作品へのとっかかりとしてはベストだと思う。

 

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 [DVD]

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企業のネットが星を被い電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来――。

脳をネットに直接繋ぐことが可能となり、義体という人工のボディが作られるようになった近未来を描く。国内でより海外での評価が高い、押井守の代表的作品。

公安9課に所属する草薙素子は、全身義体化している屈指の義体使いと呼ばれていた。自身の体が義体であることにより、素子は自分というものの存在に疑念を抱いていた。そんな中人形使いと呼ばれる凄腕ハッカーの事件が起こる。

士郎正宗の漫画が原作となっているのだが、その独特の近未来世界が特徴。正直言って、難解である。素子は何故悩むのか、何故人形使いに拘るのか、そこがわかると非常に面白くなる……はず。

 

スカイ・クロラ The Sky Crawlers

スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]

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完全な平和が実現した世界で、大人たちが作った「ショーとしての戦争」。そこで戦い、生きることを決められた子供たちがいる。思春期の姿のまま永遠に生き続ける彼らを、人々は「キルドレ」と呼んだ――。

森博嗣による小説が原作。子供の姿のまま成長しない「キルドレ」と呼ばれる少年少女たちによる戦争、そして彼らの苦悩が描かれる作品。

戦闘機によるドッグファイトはかなり見ごたえがある。

私はこれを友人と見たが友人は面白くないと切り捨てた。しかし私は面白いと感じた。声優の演技等、好みがかなり顕著に分かれる作品のようだ。

子供たちの話とはいえ、断じて軽い話ではない。その重みを是非感じて欲しい。

あと子供だが喫煙者が多い。見てると煙草を吸ってみたくなるので注意。

 

オマケ:イノセンス

イノセンス スタンダード版 [DVD]

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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊の続編……なのだが公式では独立した作品として公表された。しかし外国ではGHOST IN THE SHELL2として公開されている。

草薙素子が去った公安9課で、同僚であったバトーが主人公となる。
愛玩用アンドロイドが暴走する事件が起こり、その事件の解明のため、バトーは相棒のトグサと共に動く。

3DCGで作られた背景は圧巻。また台詞回しが引用などが多く独特で、これまた難しい。前作が面白いと感じた人は是非見て欲しい。

 

なぜ押井守が面白いのか

正直自分でもどこにハマったのかわからない。

しかし独特の世界観、言い回し、雰囲気、間の取り方が、クセになってしまったのである。

なんか、見たくなるんだよなぁ。

というわけで、試しに1回見てみてください。もしかしたらハマるかも。